思い切った斬新なデザイン

中野サンプラザと中野の街並み

いしいすぐる (著)

　新宿の西に存在する駅、中野駅。その前には象徴となる建物、中野サンプラザが存在する。
　ここに住む者であれば見慣れているシンボルではあるが、よく考えると斜めに切られたその外壁はすごく贅沢な空間の使い方をしている事に気づく。
　今の建物は垂直に居住空間をとにかく作り、人を詰められるだけ詰めようと作る。
現代にできているビルはだいたい同じ。四角い高層ビル、大きいエレベータ。
判を押したような形をしていて面白みもプライドも無い。
　そんなテンプレートのようなビルと違い、この建物は斬新な形、斬新なデザインをしている。
その時代、最先端の建築・デザインを取り入れたい、そういう気概が感じられる。

この中野サンプラザ。2024年には取り壊しが決定している。老朽化、収益性の観点から致し方ない。
　であればなくなるその前に、写真に収めたい。そう思い、カメラを片手に中野を歩いた一冊の写真集でございます。

Amazonで読むKindle Unlimited 対応